あらゆるプレイヤーの心を掴むナレーティブ ゲーム デザイン

ローカリゼーションはグローバルなゲーム ビジネスの成功を促進


壮大なストーリーと聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

西洋文化圏で暮らしてきた方なら、さまざまな人物の名前を思い浮かべたのではないでしょうか。オデッセウス、ドン キホーテ、ハリー ポッターなどといった人名です。西洋文化において「ヒーロー」の概念を何世紀も前から大切にしてきたことの証と言えるでしょう。ヒーローと呼ばれる中心人物が冒険を進めていく中で内面的に自身も成長し、その過程でストーリーを彩る戦闘、成長、脱出、ロマンスなどの出来事が発生します。ストーリーはこうした表層的な出来事によって進行しますが、そのストーリーが共感を得るものになるのは、もう一方の内面的な要素、つまり主人公がストーリーを通じて自分という存在の意味に気付いていくという過程があるからこそです。

ゲームのナレーティブについてより多く学びましょう。

では、その自己発見という根幹概念に基づくナレーティブ ゲーム デザインに自分が携わるとしたらどうでしょうか? 西洋文化圏では極めて人気の高いテーマであっても、異なる文化圏で同じゲーム ストーリーの概念が同様に受け入れられるとは限りません。たとえば、中国ではキャラクター個人の成長よりも文化的な統一性が高く評価されます。「キャラクターが何を望むか」という核心的な命題に必ずしも重きを置かない文化圏でも支持される、対話性の高いインタラクティブ ストーリーを生み出すには、どうすればよいでしょうか?

「それこそが、通常、ストーリーを評価するとき第一に問われる点です」と、ライオンブリッジ ゲーム サービス (LGS) 部門でシニア ナレーティブ デザイナーを務めるケンドール デイビスは言います。「文化という意味で非常に興味深い点です。そもそも、個人の志を描くからこそキャラクターという個人像の形をとるわけですが、そういった類の伝え方はすべての文化圏に元々あるわけではありません。ここに、ナレーティブ ゲーム デザイナーやビデオ ゲーム メーカーが取り組むべき非常に興味深い課題が生まれるのです」

LGS ナレーティブ デザイン チームの一員であるケンドールの仕事は、インタラクティブ メディアを手掛けるお客様が提供するゲームを異なる文化圏で通用させ、ひいては成功を収めるためにこの問題を解決することです。

世界のプレイヤーの心を掴むナレーティブ ゲーム デザイン

ゲーム開発プロセスにおいて、ナレーティブ ゲーム デザインには、テーマ、プロット、キャラクター、会話を含め、ゲームのストーリー構成と中心的な感情要素を決定付ける役割があります。ナレーティブ デザインをグローバルに向けてアレンジする作業では、ストーリーやキャラクターの中心的な感情要素を世界中のプレイヤーから共感を得られるものにします。

ある地域で成功を収めたビデオ ゲームを新規海外市場で差別化し、本来のストーリーのクリエイティブ エッセンスを薄めることなく成功に導く方法を解明することが LGS ナレーティブ デザイン チームの役割です。

「私たちはゲーム開発者の方々と話し合い、そのゲームのどのような点が成功したかを理解しようと努めます」と、ケンドールは言います。「どんなインタラクティブ ストーリーにも、文化的な壁を超えて通用するテーマやエクスペリエンスが必ず含まれていますから、それを見極めるのが仕事です。会話やゲームプレイのどういう部分に独自性があるのかを把握して、その良さがプレイヤーの文化圏にかかわらず生きるようにしなくてはなりません」

ストーリーテリングに含まれるアートそしてサイエンスの要素

翻訳とゲームのローカリゼーションは、いずれも一種のサイエンスでありアートでもあります。「ストーリーテリングは一種のアートですが、そういうことは十分に理解されていません」とケンドール。「良いストーリーが成功を収める理由は、どうすれば人々に伝わるでしょうか? 良いストーリーには、ライターによってさまざまな要素が効果的に配置されていますから、優れた事例を分析してベスト プラクティスを導き出すことは可能です。ただし、そっくり模倣するわけにはいきません。効果を発揮させるための仕組みを知ることが肝心です」

ライオンブリッジは、ビデオ ゲームおよびモバイル ゲーム業界のお客様向けに、グローバリゼーションのアートとサイエンスの要素をバランスよく組み合わせたサービスを提供しています。LGS は、当社の技術翻訳の専門的なノウハウだけでなく、国や文化の違いを超えてプレイヤーの心を掴むストーリーの中核的要素を学び続けることで、ゲーム開発に携わる皆さんにサービスを通して多大なメリットを提供します。さらに、LGS がインタラクティブ ゲーム作りにかける深い愛情と思い入れも皆さんのメリットとなります。

ケンドールは言います。「気持ちとしては無償でもやりたいくらいです。ストーリーテリングが大好き、クリエイティブ ライティングが大好き、ビデオ ゲームで遊ぶことも大好きなのです。物語を伝える行為として見ると、ゲーム デザインは本当に刺激的な作業だと思います」

ナレーティブ ゲーム デザインと、ライオンブリッジ ゲーム サービス部門が提供するサービス全般については、こちらをご覧ください


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Lionbridge Games